しゅさ(酒さ)とは
しゅさは、顔に赤みが現れ、毛細血管が広がって見えたり、にきびのような小さなぶつぶつ(丘疹)ができる慢性的な病気です。特に中高年の方に多く発症します。にきびやかぶれ、またステロイド外用薬の使いすぎによる肌の変化と似ているため、診断には慎重さが必要です。しゅさの原因は完全にはわかっていませんが、気温差や日光、ストレス、ステロイド外用薬や特定の化粧品、香辛料、アルコールなどが悪化の要因と考えられています。
しゅさの症状
- 顔の赤み、特に頬や鼻周りに目立つ
- 毛細血管拡張(皮膚表面の細い血管が拡がって見える)
- にきびのような赤い丘疹や膿疱(うみをもつぶつぶ)
- 鼻が腫れて厚くなる「鼻瘤(びりゅう)」になることがある
治療方法
しゅさの治療は時間がかかることが多く、段階的かつ継続的なケアが必要です。
保険適用の治療
- 外用薬
ロゼックス®ゲル(メトロニダゾール0.75%)が症状の軽減に効果的で、1日2回、洗顔後に塗布します。抗菌作用と抗炎症作用を持ち、約2週間で効果が現れることが多いです。副作用として軽いかぶれや刺激感が出ることがあります。
- 内服薬
症状に応じてテトラサイクリン系抗生物質(ドキシサイクリンやミノサイクリンなど)を2~3か月程度服用し、炎症を抑えます。漢方薬(清上防風湯、荊芥連翹湯、黄連解毒湯など)も体質改善や症状緩和に用いられます。
保険外治療
- ディーアールエックス® AZAクリア外用(アゼライン酸製剤)
抗菌・角質調整作用があり、しゅさに対して効果が期待される新しい外用薬です。副作用としては初期に皮膚の刺激(赤み・ヒリヒリ感)が出ることがあります。
その他の治療
- レーザー治療
血管の拡張を抑えるために、パルス色素レーザーやNd:YAGレーザーが選択肢として有効である場合があります。
- 生活習慣の見直し
紫外線対策、ストレス軽減、刺激の少ないスキンケア、アルコールの制限などが症状の悪化防止に重要です。
注意点
- しゅさは自己判断でステロイド外用薬を長期間使用すると悪化することがあります。医師の指導に従って治療を進めることが大切です。
- 治療はすぐに効果が出るものではなく、長く続けることが必要です。根気よくケアしましょう。
参考文献
- 日本皮膚科学会 尋常性ざ瘡・酒皶治療ガイドライン 2023
- マルホ 医療関係者向けサイト 酒さの治療
- 酒さ様皮膚炎:知っておきたい症状・原因・治療法の全て