掌蹠膿疱症とは
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひらや足の裏に小さな膿疱(うみのたまった小さいブツブツ)ができる慢性的な皮膚の病気です。この膿疱は周期的にできたり消えたりし、かゆみや赤みを伴うことがあります。また、胸の中央や鎖骨、その他の関節が痛くなることもあります。こうした関節の症状はQOL(生活の質)に影響を及ぼすことがあります。
掌蹠膿疱症は、体の他の場所にある扁桃腺、歯、鼻の慢性的な細菌感染が原因の一つと考えられています。喫煙は病気を悪化させるため禁煙が非常に重要です。また、歯科用の金属に対するアレルギーも関係している場合があるため、必要に応じて金属アレルギー検査(パッチテスト)を行います。
当院での治療
外用療法
まず、ステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏を使い、皮膚の炎症を抑える治療を行います。これにより膿疱の改善や赤みの軽減が期待できます。
光線療法
症状が重い場合や外用薬だけでは効果が不十分な場合、ナローバンドUVBなどの紫外線を使った光線療法を行います。皮膚の炎症を抑え、症状の改善に寄与します。
内服療法
外用、光線療法で効果不十分な場合、PDE阻害剤(オテズラ®️)内服を行います。
生物学的製剤
最新のガイドラインでは、従来の治療で効果が不十分な場合にIL-17阻害剤のブロダルマブという生物学的製剤が推奨されています。これは免疫の過剰反応を抑え、症状を改善しますが、使用は副作用リスクの説明を受け、病院の専門医の判断で行われます。また、投与前に口腔などの感染症の有無を確認し、感染があれば先に治療する必要があります。
その他の注意点
- 喫煙をやめることが症状改善につながるため禁煙指導が大切です。
- 口腔ケアや扁桃腺、歯の炎症を早期に治療することが推奨されます。
- 症状が進行しやすいため、専門医の診察を受けながら根気よく治療を続けることが重要です。
参考文献
- 日本皮膚科学会「掌蹠膿疱症診療の手引き2022]