いぼ(尋常性疣贅)とは
いぼ(尋常性疣贅)は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染により皮膚にできる良性の腫瘤です。手や足の裏にできやすく、特に子どもに多く見られます。ウイルスは皮膚の小さな傷などから感染し、体の他の部分や家族内でもうつることがあります。
いぼの症状
- 皮膚表面がザラザラと硬く盛り上がる
- 皮膚色または白っぽい色調のことが多い
- 足の裏のいぼは押すと痛みがあることも多い
治療方法
液体窒素による凍結療法
いぼの標準的な治療法として、日本皮膚科学会「尋常性疣贅診療ガイドライン2019」では液体窒素凍結療法がAランク(強く推奨)されています。-196℃の液体窒素をスプレーや綿棒でいぼに直接あてて凍結させ、除去します。基本的には1週に1回の通院で、痛みや水ぶくれなどの副作用が起こることがあります。
その他の治療
- モノクロロ酢酸やサリチル酸の外用(自費治療)
液体窒素が苦手な方や痛みに弱い方にやさしい選択肢となりす。
- ヨクイニン(ハトムギエキス)内服
皮膚のターンオーバーを整え、いぼの自然治癒を助ける補助療法として使われています。
- レーザー治療や免疫療法
炭酸ガスレーザーなども検討されますが保険適用外の治療です。
注意点
いぼは自然に治ることもありますが、数ヶ月から数年かかることもあります。放置すると体内で広がることがあるため、早期の治療が望まれます。また、家族間での感染を防ぐため、タオルや靴の共有を避けることが推奨されます。
まとめ
尋常性疣贅(いぼ)はウイルス感染による皮膚疾患で、液体窒素凍結療法が標準的かつ効果的な治療法です。当院ではスプレー式液体窒素、または液体窒素を浸した綿球を用いて安全に治療を行っています。痛みを抑えたい場合は他の外用薬や補助療法もあります。早めの治療で症状を改善しましょう。
参考文献
- 日本皮膚科学会「尋常性疣贅診療ガイドライン2019」
- いぼの治療解説(2025年4月29日)
- 皮膚科専門医によるいぼの最新治療(2025年8月4日)