多汗症

多汗症は、全身の汗が増える全身性多汗症と体の一部に局所的に汗が増える局所多汗症に分類されます。多汗症の原因は色々ありますが、明らかな原因が見あたらないものは原発性(特発性)全身性多汗症、原発性(特発性)局所多汗症があります。

原発性局所多汗症はわき、手のひら、足底、顔など体の一部に日常生活で困るほど汗をたくさんかいてしまう病気です。

保険適用内治療

わきの多汗症抗コリン薬であるソフピロニウム臭化物(エクロック®ゲル)、グリコピロニウムトシル酸塩水和物(ラピフォート®ワイプ)の外用。
頭部、顔面の多汗症場合により、抗コリン薬である臭化プロパンテリン(プロバンサイン®)、トフィソパム(グランダキシン®)などの内服。
手掌多汗症抗コリン薬であるオキシブチニン塩酸塩(アポハイド®ローション)の外用。イオントフォレーシス療法。
足底多汗症イオントフォレーシス療法。

イオントフォレーシスについて

イオントフォレーシス療法は手掌多汗症、足底多汗症の方に適応です。
手のひら、足のうらを水道水の入った容器の中に浸して電流を流す方法です。通電によって水素イオンが汗の出口を障害して汗を出にくくします。
1回10分~20分程度の通電を週1回、計12回程度行います。
保険診療です。

保険適用外治療

すべての部位の多汗症に対し、塩化アルミニウム液の外用。