太田皮フ科クリニック

保湿剤には2種類あります|エモリエントとモイスチャライザーの違い

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保湿剤の種類や特徴、乾燥肌に合わせた選び方について皮膚科医が解説します。

保湿剤には2種類あります|エモリエントとモイスチャライザーの違い

肌の乾燥対策として欠かせない「保湿剤」ですが、実は大きく分けるとエモリエントモイスチャライザーの2種類があります。

「保湿剤を使っているのに乾燥が気になる」「自分の肌にはどのタイプが合っているかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

保湿剤は、肌の状態や乾燥の原因によって選び方が変わります。今回は、エモリエントとモイスチャライザーの特徴や違いについて、名古屋市南区の太田皮フ科クリニックがわかりやすく解説します。


保湿剤とは?

保湿剤とは、皮膚の水分を保ち、乾燥から肌を守るために使用するものです。

皮膚には本来、水分を保持したり、外部刺激から守ったりする「バリア機能」があります。しかし、乾燥や環境変化、加齢などによってバリア機能が低下すると、肌の水分が逃げやすくなり、乾燥、かゆみ、湿疹などの肌トラブルにつながることがあります。

保湿剤には、それぞれ異なる働きを持つ成分が含まれています。


保湿剤は「エモリエント」と「モイスチャライザー」に分けられます

保湿剤は、エモリエントモイスチャライザーの2つに大きく分けられます。

※ 保湿剤の分類は、アメリカなどの皮膚科学会で用いられる分類方法を参考にしています。

エモリエント
モイスチャライザー
作用
皮膚表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐ
皮膚に水分を補い、保持する
皮膚からの水分蒸発を防ぐ
ヒューメクタントという成分により保湿作用を発揮
肌の水分を保持する
-
肌を柔らかくする
-
皮脂膜のような働きをする
-
特徴
皮膚表面を覆い、水分が逃げるのを防ぐ
水分を引き寄せ、肌のうるおいを保つ
-
吸湿性の高い成分(水溶性)が多い
代表的な成分
白色ワセリン
尿素
プロペト
ビタミンA・E
亜鉛華軟膏など
ヘパリン類似物質など

エモリエントとは?

エモリエントは、皮膚の表面に油分の膜を作ることで、水分が逃げるのを防ぐ働きを持つ保湿剤です。

代表的なものとして、白色ワセリンやプロペトなどがあります。

乾燥によって皮膚の水分が失われやすい場合や、皮膚を保護したい場合などに使用されます。


モイスチャライザーとは?

モイスチャライザーは、皮膚に水分を与えたり、水分を保持したりする働きを持つ保湿剤です。

ヒューメクタントと呼ばれる保湿成分が、水分を引き寄せることで肌のうるおいを保ちます。

代表的な成分として、尿素、ヘパリン類似物質、ビタミンA・Eなどがあります。


保湿剤の選び方

保湿剤は、どちらがより良いという訳ではありません。ご自身の肌質や使用感など、自分に一番良いと思われるものや、両方を兼ね備えているものを使用していただくと良いと思います。


乾燥肌や肌トラブルでお悩みの方へ

乾燥肌は、単なる「肌の水分不足」だけではなく、皮膚のバリア機能の低下が関係している場合があります。

保湿をしても乾燥やかゆみが続く、湿疹が繰り返す、肌荒れが改善しない場合には、自己判断でケアを続けるだけでなく、皮膚科で相談することも選択肢の一つです。

名古屋市南区の太田皮フ科クリニックでは、乾燥肌、湿疹、アトピー性皮膚炎など、さまざまな皮膚トラブルについて診療を行っています。

肌の状態に合わせた適切なスキンケア方法についてもご相談ください。